『小説家になろう』に投稿された短編「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」が、角川スニーカー文庫の目に留まり、同じコンセプトで新たに書籍化されました。しかし、書籍となろうでは主人公とヒロインは完全に新しく作り直され、全く別のキャラクターとなっています。
最初の案では、ジャンルは「異世界転生」を予定していましたが、燦々SUNは「世界観や設定の説明が面倒くさい」としてこのアイデアを捨て、「相手に伝わらない言語でデレる」というコンセプトは他の外国語でも実現可能だと考えました。
燦々SUNは、「ただ助けられるだけのヒロインに魅力を感じなかったため、アーリャを自立した女性にしたかった」と説明しています。
また、「主人公が恋愛感情以外の動機でヒロインを助けるべきだと考えたため、政近がアーリャの魅力に惹かれる構図を描いた」とも述べています。
発売前からSNSで話題になった第1巻は、発売後1ヶ月で4回の重版を重ね、新シリーズとしては記録的な成功を収めました。
第1巻は2020年度の紙のライトノベル新作売上で第1位、「ラブコメ新作電子書籍初速DL数」でも歴代1位を記録しました。2021年6月には、わずか4ヶ月で10万部を突破しました。
第2巻は初版発行部数で『涼宮ハルヒの憂鬱』と同じ部数で制作され、2021年12月にはKADOKAWAのライトノベル作品で最も売れた第1巻に選ばれました。2022年の売上は294,454部を記録し、ORICONの「ライトノベル年間売上ランキング」で5位を獲得しました。
2024年2月時点で、電子版を含めたシリーズの累計部数は250万部を超え、コミカライズ版も累計50万部を突破しています。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんは、燦々SUNによる日本のライトノベルで、イラストはももこが担当しています。小説投稿サイト『小説家になろう』にて2020年5月から短編として掲載され、角川スニーカー文庫（KADOKAWA）から2021年2月に刊行されました。略称は「ろしでれ」または「ロシデレ」です。
2巻の発売と同時に、ヒロインのアーリャがライトノベル史上初のバーチャルYouTuberとしてデビューすることが発表されました。
メディアミックスとして、手名町紗帆によるコミカライズが2022年10月29日から『マガジンポケット』（講談社）で連載中であり、2024年7月からはテレビアニメも放送されています。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんのあらすじ
私立征嶺学園に通うアリサ・ミハイロヴナ・九条は、銀髪の美しい容姿を持つハーフの女子高生で、ロシア人の父親を持つ。
アリサの隣の席に座っている久世政近は、学校ではいつも寝ているやる気のないアニメ好きの男子生徒。アリサは彼によく小言を言い、何かと絡んでくるが、時折ロシア語で「可愛い」や「浮気者」などとデレる言葉を投げかける。
実は、政近は幼い頃にロシア語を話す金髪の幼馴染がいたため、ロシア語を理解できる。しかし、アリサは彼がロシア語を理解できるとは知らず、そのため彼女の照れ隠しの言動がそのまま政近に伝わってしまうのだった。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんのキャラクター紹介
声優はスペシャルPV、ボイスドラマ、ボイスコミック、テレビアニメでの担当者です。
メインキャラクター
久世政近（くぜ まさちか）
声 – 天﨑滉平、風間万裕子（幼少期）
本作の主人公。アリサが中学3年生の時に転校してきて以来、隣の席に座る男子。1年B組。両親は離婚しており、外交官の父・恭太郎と暮らしている。旧姓は母方の「周防」で、C組の周防有希は実妹。シスコンの傾向がある。
幼少期に祖父・知久にロシア映画をたくさん見せられたことと、公園で初恋のロシア人少女と出会ったことで、ロシア語を理解できるようになるが、この事実は有希以外の誰にも知られていない。
かつては神童と呼ばれ、周防家の後継者として英才教育を受けていたが、無理がたたり家族関係が悪化し家を出た。母親を嫌っており、初恋の経験から反動で現在はアニメオタクになり、努力を避けるようになっている。しかし、アリサとの関係をきっかけに生徒会庶務として再び奮起する。本来の能力は高く、中等部では生徒会副会長を務めていた。
知久によると、外見は父・恭太郎の若い頃に似ており、性格は母・優美に似ている。
キャラクター設定
著者の燦々SUNは、ラブコメにおいて主人公の好感度が高いことが重要だと考えており、政近には読者に愛される主人公になって欲しいと思っている。
そのためには、アーリャを支えられるだけのスペックの高さが必要だった。政近の個性は「努力ができない天才」という形で最終的に確立された。
書評家のタニグチリウイチは、政近の活躍を「『ようこそ実力至上主義の教室へ』で暗躍する主人公・綾小路清隆並みにスーパー男子」と評価している。
『このライトノベルがすごい！』男性キャラクター部門では2023年度版で6位、2024年版で2位を獲得している。
アリサ・ミハイロヴナ・九条（アリサ・ミハイロヴナ・くじょう）
声 – 上坂すみれ
本作のメインヒロイン。愛称はアーリャ（Аля）。ロシア人の父と日本人の母を持つハーフの女子高生。1年B組で生徒会では会計を務める。容姿は有希と並んで学年の二大美姫と呼ばれる。
負けず嫌いで常に一番を目指す努力家で、何事にも全力を尽くす性格。そのため、やる気のないクラスメイトから面倒事を押し付けられることも多く、「孤高のお姫様」と呼ばれる。しかし、学校行事で無理をしそうになった際に、政近の手腕と優しさに触れて彼を意識するようになる。
恥ずかしい言葉や政近に聞かれたくないとき、ナンパされたときはロシア語で話すが、政近がロシア語を理解できることは知らないため、照れ隠しの言動がバレてしまう。
キャラクター設定
アーリャについて燦々SUNは、「好きな人に対して、名前をこっそり消しゴムに書いたり、スマホの待ち受け画面にしたり、横顔を眺めたり。模範的優等生が好きな人に対してだけ気を緩して、ハラハラドキドキするイケない遊びに興じる隙を見せる。
周囲には伝わらない二人だけの”秘め事”」が魅力と語っている。
『このライトノベルがすごい！』女性キャラクター部門では2022年度版で6位、2023年度版で8位、2024年版で2位を獲得している。
周防有希（すおう ゆき）
声 – 丸岡和佳奈
政近の実妹で、お嬢様。生徒会では広報を務める。1年C組。元々は政近が周防家の後継者だったが、政近が久世家に移ったため有希が後継者になった。中等部では第68代生徒会長を務めていた。
アリサと並ぶ学年の二大美姫で「深窓のおひい様」と呼ばれる。実は政近を超えるオタクで、体裁を保つため周防家に持ち帰れないアニメグッズは久世家に置いてある。
身長とスタイル以外は母に似ており、ブラコンで政近によく甘える。
幼少期には重い小児喘息を罹っていた。病弱だった自分の分も後継者としての責任を果たそうとした兄に対して、憧れと尊敬、深い愛情を持っている。
キャラクター設定
燦々SUNは、1巻執筆時点でアーリャのライバル的存在を登場させたいと考えており、有希はその結果として登場したキャラクターである。実妹であるため、主人公を好きでも問題ない設定にし、アーリャから見たら恋のライバルとして成立する。
『このライトノベルがすごい！』女性キャラクター部門では2024年版で10位を獲得している。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんをネットで無料ダウンロードするサイトの危険性について紹介
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんを無料でネットからRARファイルとしてダウンロードすることには、以下のようなさまざまな危険性があります。
違法性と法的リスク
著作権侵害：ほとんどの漫画は著作権で保護されており、無許可でのダウンロードや共有は違法です。これにより、法的な罰則を受ける可能性があります。
罰金や訴訟：著作権侵害で訴えられると、高額な罰金や賠償金を請求されるリスクがあります。
セキュリティリスク
マルウェアの感染：無料で提供されるRARファイルには、ウイルスやスパイウェア、ランサムウェアなどのマルウェアが含まれていることが多いです。これにより、個人情報が盗まれたり、システムが破壊されたりする可能性があります。
フィッシングサイト：ダウンロードサイト自体がフィッシングサイトである場合、個人情報やクレジットカード情報が盗まれる危険があります。
品質の問題
低品質なスキャン：違法に配布されている漫画は、スキャンの品質が低く、読みづらいことが多いです。また、ページが欠けていたり、順番が乱れていることもあります。
不完全なファイル：RARファイルが完全でないことがあり、解凍できなかったり、途中で読み取れなくなることがあります。
倫理的問題
クリエイターへの損害：漫画を違法にダウンロードすることで、作者や出版社に正当な報酬が入らず、創作活動が妨げられることがあります。これにより、業界全体が経済的に打撃を受ける可能性があります。
ダウンロードサイトの信用性
信頼性の低いサイト：多くの違法ダウンロードサイトは信頼性が低く、ダウンロードを試みるだけで様々なリスクに直面することになります。例えば、ダウンロードリンクをクリックすると広告や不正なサイトに誘導されることがあります。
安全かつ合法に漫画を楽しむためには、公式のストリーミングサービスや電子書籍プラットフォームを利用することをおすすめします。これにより、クリエイターを支援しながら、高品質なコンテンツを安心して楽しむことができます。