ブックウォーカーはKADOKAWAグループが運営する電子書籍サービス

書籍ウォーカーは、KADOKAWAグループに属する企業が管理するAndroid/iOS・PC向けの電子書籍提供サービスです。

2010年10月26日、現KADOKAWAの会長である角川歴彦が電子書籍分野に進出することを発表しました。そして、同年12月3日にはiOS向けに先行配信がスタートしました。

2011年4月21日にはAndroid向け、同年12月14日にはPC向け(販売のみ)のサービスが始まりました。

当初はKADOKAWAグループの出版社が提供する書籍のみでしたが、2011年12月にソフトバンククリエイティブが参入し、他社の作品も配信されるようになりました。

2013年9月現在、KADOKAWAグループ外の出版社の作品が全体の約70%を占めています。最初はライトノベル中心でしたが、後にコミックや文芸・専門書も増加し、2013年9月11日にはラインナップを一新しました。

競合する電子書籍提供サービスとして、ニコニコ静画(電子書籍)、BookLive!、ブックパスなどがあり、角川グループのコンテンツ購入履歴の共有も実現されています。

電子書籍フォーマットは当初はドットブック形式でしたが、2012年12月6日にEPUB3.0を採用しました。これにより、2013年2月7日からはPCでの閲覧も可能になりました。

2015年秋には英語版サイト『BookWalker Global』を開設し、漫画やライトノベルなどの英訳版を販売しています。中には『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』や『りゅうおうのおしごと!』など、独占出版権を持つ作品もあります。

2016年12月5日には、雑誌の定額読み放題サービス『マガジン☆WALKER』が開始されました。

当初は6つの出版社が参加し、21誌の配信が始まりましたが、2018年6月には27社が参加し、マンガ誌41誌、ゲーム・アニメ・声優誌11誌、一般誌37誌まで拡大されました。しかし、2020年3月31日にサービスは終了しました。

2019年12月3日には、文庫・小説の定額読み放題サービス『角川文庫・ラノベ読み放題』が始まりました。

サービス開始から2ヶ月間は無料期間が設定されました。そして、2020年4月1日には『BOOK☆WALKER マンガ・雑誌 読み放題』として新しい定額制サービスが始まりました。約60誌のマンガ雑誌やゲーム、アニメ、声優誌10誌、そして5000冊以上のマンガ単行本が配信されています。

BOOK☆WALKERコイン制度

2014年10月1日からスタートした新しい制度。購入金額(税抜)の1%に相当するコインが付与され、1コイン=1円で商品を購入できます。

BOOK☆WALKERのWebストアやアプリストアで有料商品を購入するとポイントがたまります。

ただし、購入日から5ヶ月後の月末までに使用しないとコインは失効します。ただし、サービスによっては期間が短くなる場合もあります。

ランク制度

2014年10月1日にコイン制度への変更と同時に新しいランク制度が導入されました。

購入金額に応じてランクが異なり、通常のコインに加えてボーナスが付与されます。

最初は『プレミアムクラブ』として提供されていましたが、2018年1月にランクがさらに細分化され、新たに『ブックウォーカークラブ』と改称されました。

ポイント制度

かつて存在した制度。BOOK☆WALKERのWebストアやアプリストアで有料商品を購入するとポイントがたまりました。

2014年4月末までは購入金額(税抜)の5%が付与されていましたが、同年5月からは2%に変更されました。

ポイントを使って商品を購入することはできず、ポイントに応じてきせかえ本棚やWebmoney付きなどに交換することができました。

2014年4月22日にポイント制度の変更が冬以降に発表され、同年8月8日にBOOK☆WALKERコインに変更されることが発表されました。

ポイントの付与は2014年9月30日で終了し、その半年後の2015年3月31日にポイントは失効し、ポイント制度は終了しました。

ブックウォーカーの読み放題

BOOK☆WALKERには、電子書籍の購入だけでなく、2つの読み放題プランがあります。

読み放題マンガプラン…月額836円(税込)で漫画や漫画雑誌が無制限で読めます。

読み放題MAXプラン…月額1,100円(税込)で漫画や漫画雑誌に加えてラノベや小説も無制限で読めます。

マンガ・雑誌読み放題プランでは、90誌以上の漫画雑誌や30,000冊以上の漫画が読め、角川文庫(小説)・ラノベ読み放題プランでは20,000冊以上が読めます。

ブックウォーカーの評判

アニメやゲームなどのジャンルに強みを持っている。

BOOK☆WALKERは、角川文庫の本やライトノベルの多さに加え、漫画雑誌やアニメ・ゲーム雑誌も読める点で他の読み放題サービスとは異なります。

他の読み放題サービスは漫画や雑誌に特化しているものが多いため、文庫本やライトノベルに特に強みを持っていたり、漫画雑誌やゲーム雑誌、アニメ雑誌が読めるのはBOOK☆WALKERくらいです。

そのため、アニメやゲーム雑誌が好きな人やライトノベルが好きな人にとって最適な読み放題サービスです。

まとめ

ブックウォーカーは、KADOKAWAが運営する電子書籍配信サービスです。以下にブックウォーカーの特徴や提供するサービスをまとめます。

電子書籍の購入と読み放題サービス

ブックウォーカーでは、電子書籍の購入だけでなく、読み放題サービスも提供しています。読み放題プランには、マンガのみを対象とするプランや、マンガに加えてラノベや小説も含まれるプランなどがあります。

幅広いジャンルのコンテンツ

ブックウォーカーでは、マンガやライトノベルをはじめ、小説、雑誌、アニメ関連の書籍など、幅広いジャンルのコンテンツを提供しています。特に、アニメやゲームに関連する雑誌や書籍に強みがあります。

コイン制度

ブックウォーカーでは、コイン制度を導入しています。ユーザーが購入金額に応じてコインを獲得し、そのコインを使って電子書籍を購入することができます。また、ランク制度もあり、ランクに応じて特典が与えられます。

国内外の展開

ブックウォーカーは、国内だけでなく、海外でも展開しています。英語版のサイトである『BookWalker Global』では、日本のコンテンツの英訳版を提供しています。

豊富なコンテンツラインナップ

ブックウォーカーのコンテンツラインナップは豊富で、KADOKAWAグループだけでなく、他の出版社の作品も提供しています。これにより、多様なニーズに対応しています。

利便性の高いサービス

ブックウォーカーは、Webストアとアプリストアの両方から利用することができます。さらに、各種デバイスに対応しており、いつでもどこでも電子書籍を読むことができます。

ブックウォーカーは、多彩なコンテンツと使いやすさを兼ね備えた、幅広い読書体験を提供する電子書籍配信サービスです。

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